![AERA 2022年3月14日号より](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/d/4/831mw/img_d42c5e4e00424c5a4cae159ad9c9176149660.jpg)
「耳垢ができるのは、耳の入り口からだいたい1センチの場所です。普通の綿棒なら、丸い綿部分があたるくらいの場所です。私たちが触るのはそこまで。鼓膜のある奥は危険なので触りません。まずリラックスしてもらうように迷走神経を刺激します」
細い竹の耳かきで、耳を軽く押さえるように刺激する。入り口から1センチの内部を触られているときは、心地よさが続いた。
耳掃除に使うのは綿棒だ。中本さんが説明する。
「赤ちゃん用の綿棒くらい細い、直径2ミリの綿棒です。市販品よりずっと細いです。これに耳垢をふやかすオリジナルのイヤーリムーバーを付けて掃除します」
綿棒が耳垢に触るごとに、少しずつ取れていく。痛みはない。耳の穴の中はツルツルになった。
中本さんは言う。
「当店は耳掃除だけでなく、耳ツボ、首のリンパ、頭のマッサージをします。精神面や目、肩がお疲れの方が、マッサージだけ受けることもあります」
自分で耳垢を取ったり、サービスを提供する店舗に通ったりするのは、コロナ禍での耳の酷使が原因なのかもしれない。(編集部・井上有紀子)
※AERA 2022年3月14日号から抜粋
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