ネルソン・マンデラ国際デーに、ヘンリー王子と一緒に国連総会に参加したメーガンさん(写真・ZUMA Press/アフロ)
ネルソン・マンデラ国際デーに、ヘンリー王子と一緒に国連総会に参加したメーガンさん(写真・ZUMA Press/アフロ)

 現地での取材を終えたメーガンさんは、ユリナ氏と何人かの子どもたちを連れて数時間姿を消した。それは、自分のブログに掲載する写真を撮影させるためだった。ユリナ氏は、衣装もメイクも完璧に仕上がったメーガンさんが子どもをハグするシーンの撮影に彼女が満足のいくまで、何時間も費やさないといけなかった。メ―ガンさんはこれらの写真を自分のウエブサイト「Tig(ティグ)」に公開し、ルワンダの難民キャンプでボランティアをした、と説明した。「私の時間はハリウッドと人道主義活動に分かれる。私はその両方を手放さない。実際それらは世界で共存しているのだから。こうした仕事は私の心の糧になっている」と続けた。

 この映像のプロデューサー、ブレンダ・スルミンスキーさんはルワンダに同行しなかったが、メーガンさんの行動を知ってショックを受けたと語る。「荒れ果てたアフリカの村を背景に、子どもを加え、ファッション撮影を行うその神経に、ただ驚いた」と述べている。

 この本について、ヘンリー王子とメーガンさんは一切コメントしないとの声明を出した。

(ジャーナリスト・多賀幹子)

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多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

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