ハロウィーンではゾンビの衣装の作り方を解説。自らもゾンビに扮して面白さを伝えた
(YouTubeチャンネル「わくわくさんの工作教室」https://youtu.be/QGjFb8tv4Jg)
ハロウィーンではゾンビの衣装の作り方を解説。自らもゾンビに扮して面白さを伝えた (YouTubeチャンネル「わくわくさんの工作教室」https://youtu.be/QGjFb8tv4Jg)

 基本的にはお笑い担当でした。あとは、大道具や小道具を制作する裏方もやっていました。入ってから知ったんですけど、その劇団、ミュージカル劇団だったんですよ! 私は音感を“おふくろの腹の中”に忘れてきてしまった人間なのに、全然知らずに入ってしまった(笑)。なので、ほとんど歌うことはなかったです。

 皆が笑ってくれるような面白い舞台をやりたかったので、お笑い担当は性に合っていました。真弓さんと2人でコントをやったこともありますよ。

――アニメの声優として、タッチにもご出演されていたそうですね。

 座長がたっちゃん(上杉達也)役の三ツ矢雄二さんだった縁で、たっちゃんと同じ野球部員の役で、準レギュラーのような形で1年間だけ出演させていただいたんです。タッチの映画にも3本出させていただきました。ちょっとした役だったんですけどね。

――その後どういった縁でわくわくさんになったのでしょうか。

 きっかけは田中真弓さんです。真弓さんはとっても親切にしてくださって、本当にお世話になりました。真弓さんは古くからNHKの番組に出演していましたが、平成元年にたまたま真弓さんのもとに「ノッポさんの番組が終わることになった。新たな工作番組の出演者を探していて、誰か知りませんか」というお話が舞い込んできて。

 それで真弓さんが、「うちの劇団で大道具や小道具を作っていて、ちょっとしゃべらせると面白いやつがいるから、オーディションだけでも受けさせてやってください」と言って、私を推薦してくださったんですよ。受かるはずがないと思って受けてみたら、受かっちゃったんです。あとから聞いた話ですが、その時のオーディションの応募者は私一人だけだったようです(笑)。

 教師になるはずが役者になって、わくわくさんになっちゃいました。最初はNGの連発で苦労しましたが、「しゃべり」という点では、声優や役者の経験が役に立っていると思います。

――今年で還暦を迎えましたが、ずっと変わらないままの姿を保っているのがすごいです。

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