メディアを見ると、過去の日本野手で最高条件でメジャー移籍したのは2007年オフにカブスと4年4800万ドルで契約を結んだ福留孝介だという。それを上回ることは確実だとされている。鈴木はより少ない実戦の中で、メジャーの投手の球のキレ、変化量を体感しないといけない。シーズンでも修正の連続だろう。ただ、しっかりした契約を結んでくれれば、アジャストするまで十分な時間を与えてくれる。
そのほかにも、今回の労使交渉でいろいろな変更点が決まったという。DH制の導入というだけでも、ナ・リーグ球団は打力のある選手を一人確保する必要もある。DH制で守備固めの選手の出場機会も減ることになろう。日本もセ・リーグのDH制導入へ向けた動きに影響は出るはずだ。
世の中はロシアのウクライナ侵攻で尊い命が連日奪われている。テレビをつければ、戦争被害の映像ばかりが映る。日本として何ができるかが問われているが、プロ野球選手にできることは一つ。ファンに笑顔になってもらえるプレーを行うことだ。
東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝
※週刊朝日 2022年4月1日号
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