100億円規模の大改修が完了した東京ドーム
100億円規模の大改修が完了した東京ドーム
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 東京ドーム(以下ドーム)の100億円改修はファンにとってはどういった意味を持つのか。

【写真】来季移転で岐路に立たされる球場と言えばこちら!

 開場以来、最大規模の改修という触れ込みで多くのマスコミで取り上げられた。しかし観客が実際に足を運ぶようになると賛否両論の声が聞こえきている。コロナ禍での経営面重視と顧客満足度向上の両立ができるかに注目が集まる。

 大改修が終わり3月1日に報道陣へ公開され翌2日からのオープン戦から使用されているドーム。入場ゲートに入ると各種サイズのデジタルサイネージが設置さており幻想的な世界が広がる。多様な観戦スタイルに対応できる座席も新設され、どこかのシアターにいるような錯覚に陥る。そして外野席上に設置された国内最大級の大型ビジョン、外野フェンス上部にのLEDリボンビジョンが彩りを加えている。

「新型コロナ対策とともにデジタル化が改修の柱です。各所に設置されたデジタルサイネージの数の多さはスポーツのスタジアムでは考えられないレベル。最近は駅などで同様のスタイルが採用されているがエンタメ施設でここまでやるのには驚いた。大型ビジョンやLEDリボンビジョンなどの設備も素晴らしく世界に引けを取らない球場になった」(巨人担当記者)

 福岡PayPayドームやバンテリンドームなど外野席後方に巨大ビジョンを備えている球場がある。LEDリボンビジョンは横浜スタジアムやZOZOマリン、甲子園などにも設置されている。しかし両方を世界レベルの規模で設置しているのはドームだけだ。

「オープン戦から見ている感じでは使用方法に関して試行錯誤を重ねている。現状では広告掲載が主で選手紹介、イニング間のアトラクションくらいでしか使用されていない。今後は時代を先取りした画期的な使用方法が生まれてくるはず。画質も素晴らしいので何をやってくれるか楽しみです」(在京テレビ局関係者)

 デジタル化などに関しては称賛と今後への期待の声が大きい。しかしスタンドに足を運んだ観客側からは改修に対する物足りなさを指摘する声もある。一部で人気だった席種がなくなるなど、ファンのニーズが生かされていない部分も浮き彫りになっている。

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改修には女性目線が欠けている?