
身の回りに氾濫する和製英語。ビジネスの場においても使われる「スキルアップ」「イメージダウン」などは、実はネイティブスピーカーには全く通じません。現在発売中の「AERA English 2022」では、登録者数66万人を超える(2022年4月1日現在)人気英語系YouTubeチャンネル「StudyInネイティブ英会話」の「みっちゃん」が、よくある和製英語をネイティブならどう表現するか、例文とともにわかりやすく解説。一部を抜粋してご紹介します。
【動画】フォロワー数130万人!「StudyInネイティブ英会話」が教える“勘違い”和製英語
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【通じない 和製英語(1)】
「スキルアップ」
× skill up → ◯ improve
技術の向上といった意味で使う「スキルアップ」は、雰囲気は伝わるかもしれませんが"improve"を使うのが自然な表現です。"take my skills to the next level"という言い方もできますよ。「キャリアアップ」も"improve my career"と表現するのが適切。"improve a relationship with~"と、人間関係を話す場合にも使えます。
[ネイティブに通じる例文]
I want to improve my communication skills.
コミュニケーション能力の面でスキルアップしたい。
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【通じない 和製英語(2)】
「コストパフォーマンス」
× cost performance → ○ good deal
ビジネスシーンでよく耳にする「コストパフォーマンス」は、実はネイティブにとってあまり耳慣れない言葉です。"cost performance"という英語はありますが、専門性が高く日常会話だとなかなか通じません。より聞き慣れた表現なら"good deal"がおすすめ。この場合の"deal"は「取引」や「条件」という意味。"cost"は「(お金や費用が)かかる」という動詞でもあり、"It costs $~ a year."などと表現できます。
[ネイティブに通じる例文]
I think it’s a really good deal.
それ、コスパいいと思うよ。