進化を遂げている劇団EXILEの町田啓太。映画やドラマなど出演作が相次ぎ、世界にもファンが広がる。どんな思いでいま作品に取り組んでいるのか取材した。AERA 2022年4月18日号の記事を紹介する。
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――端麗な顔立ち、身長181センチを誇るスタイル。いまメディアで見ない日はないほどなのが、劇団EXILEの町田啓太だ。話題のテレビドラマの映画版「チェリまほ THE MOVIE~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~」が4月8日に公開。同日からは社会事象を解説するドラマ「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」(NHK総合)がスタート。6月3日には映画「太陽とボレロ」の公開が控えている。ラグジュアリーブランドやスキンケアブランドのアンバサダーも務める。
■常にアップデート
町田啓太(以下、町田):お仕事をいただけてありがたいですが、まだまだです。謙虚? いや、ビビりなだけです(笑)。たとえいい反響をいただいたとしても、全員が全員「よし」ということはほぼゼロ。力を尽くしてやってみて、その結果、満足しない方がいるのは仕方がないことですよね。僕としては応援してくださる方、「楽しかった」と言ってくださる方の、その満足感がもっともっと大きくなるようにがんばっていきたいと思っています。
ファッション関係の仕事もしていますが、私服だとだいたい同じ服を着ちゃうんです。でも私服での撮影もたまにあったりするので、さすがにまずいなと、ファッション誌の撮影などを参考に、最近は、最低限のものはそろえています。
――そんな飾らない雰囲気に魅了されるのは国内のファンだけではない。タイやベトナムなどアジアを中心にアメリカやヨーロッパまで海外ファンも多い。
町田:ありがたいです。今は直接お会いする機会がなかなかないので「本当にそうなのかな」とふわっとした感覚ではありますが、そういうふうに言っていただけて勇気づけられますし、「一生懸命、俳優業をがんばろう」と純粋に思います。もう少し安心安全になったら、海外で応援してくださっているみなさんのところにも行きたいですね。
海外に向けることを念頭に置いたパフォーマンスをすることは意識していませんが、たくさんの方に見ていただいているので、発言ひとつに関しても常にアップデートすることが必要だとは感じます。思いをよりきちんと伝えるにはどうしたらいいのか、そういういい方向のベクトルで気にかけることはありますね。それでも間違えることはたくさんあると思うので、反省しながら一歩一歩がんばれたらなと思います。