料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「新玉ねぎのまるごと蒸し煮」。
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新玉ねぎがおいしい季節。生でシャキシャキとしたおいしさを楽しむのもいいですが、ベーコンや白ワインと一緒にまるごと火を通すと甘みが増し、見た目も愛らしい一品になります。電子レンジを使うとあっという間にできますよ。
新玉ねぎは皮をむき、半分くらいの深さまで十文字の切り込みを入れてください。こうすることで火が通りやすくなり、箸でも食べやすくなります。
あとはほかの材料と一緒に耐熱容器に入れ、塩、黒胡椒を振って加熱するだけ。新玉ねぎの大きさによって加熱時間が変わるので、途中柔らかさを確かめながら時間は調節してください。
できあがったら盛り付け、オリーブ油を加えてパセリを散らします。スープにチキンブイヨンを入れなくても、新玉ねぎの風味が引き立ちおいしく味わえますよ。
和風に楽しむ場合はベーコンや白ワインは使わず、水200mlに醤油大さじ2を加えて電子レンジで加熱し、鰹節や糸昆布をトッピングするのもおすすめです。
(構成/沖村かなみ)
◆新玉ねぎのまるごと蒸し煮
【材料(2人分)】新玉ねぎ2個(300g)、ベーコン20g、白ワイン50ml、水150ml、オリーブ油大さじ1、塩・黒胡椒各少々、パセリ適量
【作り方】(1)新玉ねぎは皮をむいて頭の先を切り落とし、半分の深さまで十文字の切り込みを入れる。ベーコンは短冊切りにする。(2)耐熱容器に新玉ねぎ、白ワイン、水、ベーコンを入れ、塩、黒胡椒を振ってフタをして、電子レンジ(600W)で約10分加熱する。(3)スープの味を塩で調える。器に盛り付け、オリーブ油を加え、パセリのみじん切りを散らす。
【ワンポイントアドバイス】新玉ねぎに十文字の切り込みを入れておくと火が通りやすく、箸でも食べやすい。
耐熱容器にフタをして新玉ねぎを加熱。フタがない場合はラップを軽くかける。
※週刊朝日 2022年4月22日号