浅野ゆう子さん(左)と林真理子さん(撮影/写真映像部・加藤夏子)
浅野ゆう子さん(左)と林真理子さん(撮影/写真映像部・加藤夏子)

浅野:ほんとですか? 「抱きしめたい!」ではお母さんが野際陽子さんで、野際さんはそのとき52歳だったんです。あのときはまだ、「すてきなお母さん」という役があった時代なんですけど、いまはそういう時代じゃなくなってるなあと感じます。私も母親を演じたいと思ってはいるんですけど、なかなかそこにつながっていかないですね。まず、髪を切れないというのがあるんですよ。

林:舞台も多いし、ロングヘアのイメージがありますもんね。

浅野:いや、髪質の問題なんです。私、そうじゃなかったらどれだけ人生変わっただろうと思うぐらいクセがひどいんですよ。ロングヘアにして、その髪の重みでなんとかヘアスタイルがまとまっているんですけど、短くすると、その重みがなくなってしまうので、強いクセが出てくるんです。

林:そうだったんですか。

浅野:だから、サロンの方たちからも「決して切らないでほしい」って言われてるんです。髪質の関係で短い髪はうまくいかないので、イメージが決められてしまうところがあるかもしれませんね。

林:でも、これだけ艶を持たせるの大変でしょう。このあいだテレビを見てたら、あるタレントさん、ブローしてアイロンして、また何かやってみたいな感じで、毎日3時間ぐらいかけてやってましたよ。

浅野:シャンプーすると、私も2時間はかかりますね。ほぼ毎日。

林:えっ、2時間!? でも、女優さんですもんね。手を抜いたり、ババっちくなったりなんて、とても許されないですよね。ところで浅野さん、前はテレビでお見かけすることが多かったですけど、いまは舞台のほうが多いですか。

浅野:そうですね。

林:テレビ局が制作するドラマ自体が減ってるんじゃないですか。

浅野:そうみたいですね。地上波だけじゃなくて、BSとかケーブルとか、そういうところがどんどん制作するじゃないですか。ケータイでドラマを撮るとかいうこともできるようになっているみたいですし。

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