——「人の話はきちんと聞いて、取り入れたい」。その気持ちの背景には、「King&Prince」のメンバーとして、CDジャケットのイメージを作り上げるなど、“作り手”としての経験がある。

 僕たちも自分たちでコンサートの演出をしているので、監督の気持ちがわかるんです。

 監督には、自分の思い描いているビジョンがあり、そのビジョンをもとに監督は撮ると思うので、それに反する行動をするのは、自分だったらイヤかもしれないな、とも思います。

 どうしても理解できない場合は、「ごめんなさい、もう一度言ってください」と聞きますけれど、基本的には「なるほど、わかりました。ちょっとやってみるので、違ったら言ってください」というスタンスでいるようにしています。監督もしっかりと向き合ってくださるので、絶対的に信頼しているんです。

■キンプリは「すごい」

——アイドルとしての活動にも妥協はない。

神宮寺:アイドルグループとしても、「そこまでやるんだ」というところまでやっていると思います。それが正解かどうかは本当に難しいところではありますが、皆さんが手に触れるものは、自分たちが納得するまで話し合っています。皆さんに手にとっていただくものを、僕らが納得していない形で世に出すのは違うと思うので。すべてで完璧を実現するのは難しいかもしれませんが、限りなく完璧に近いものを皆さんにお届けしたいんです。「King&Prince」はそういうことができているグループですし、自分で言うのもなんですが、そういうことができるグループというのはすごいな、と思っています。

(構成/ライター・古谷ゆう子)

AERA 2022年4月25日号