チーム防御率3.88はリーグ最下位。5月中旬に復帰予定のエース今永をはじめ、コロナで離脱中の投手陣が合流することで、どれだけ投手陣が整備され上積みできるのか注目したい。

 6年ぶり最下位から今季、反撃を誓うDeNA。開幕早々3連敗を喫し、またコロナ禍によるトラブルに見舞われスタートダッシュとはいかなかったが、今後離脱組の帰還により投打ともに状態が上がって行くことは予想できる。ただ、まだまだ過渡期のチームであり、冒頭の石井コーチの言葉のように時間が必要なのは間違いない。

 とくに広島戦はここまで6連敗を喫し、苦手意識を持ちつつある。昨季日本一になったヤクルトに対し6勝17敗2分と大敗した結果が成績に大きな影響を与えたことを考えれば、対広島戦における巻き返しは必要不可欠。昨年調子上げていった5月以降から夏場にかけ、今年はどんな戦いをすることができるのか。真のチーム力が試されることになりそうだ。(文・石塚隆)

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