結成2年目に急成長を見せた高橋大輔と村元哉中のカップル
結成2年目に急成長を見せた高橋大輔と村元哉中のカップル
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 高橋大輔とチームを組んで2季目となる今季、シーズンを締めくくる世界選手権(3月、フランス・モンペリエ)を戦い終えた村元哉中は、自分たちに足りないものを冷静に分析している。

【写真】指先まで美しい二人の演技

「チームとして初めての世界選手権だったのですが、やっと世界のトップチームと戦えるという面で、自分たちは世界でどこの位置にいるのかというのはすごく実感できて。リズムダンスとフリーダンス両方、練習ではすごく良くて自信を持って挑んだのですが、結果として取りこぼしが多かったり、自分たちが普段やらないミスが試合で出てしまった。『やっぱりチームとして試合の経験が浅いな』というのは、すごく実感した世界選手権になりました」

 しかし、四大陸選手権(1月、エストニア・タリン)銀メダル・世界選手権16位という村元哉中・高橋大輔の成績は、結成2年目のアイスダンスカップルとしては驚くべきものだ。二人は、コロナ禍により充分に練習できない苦境や昨季の全日本選手権で村元が負傷したアクシデントを乗り越え、急成長を遂げてきた。シングルスケーターとしての輝かしい実績が通用しないアイスダンスの世界に挑戦した高橋の謙虚な姿勢と、故クリス・リードさんとのチームで既に四大陸選手権の銅メダルを獲得していた村元の実力が相まって、今季の快進撃が実現したといえる。

 昨年11月のNHK杯で179.50をマークし6位に入った村元・高橋は、同月のワルシャワ杯で190.16とさらにスコアを伸ばした。昨年末の全日本選手権ではリズムダンスで転倒したこともあり、2位に終わって惜しくも北京五輪出場を逃したが、四大陸選手権では181.91という得点で2位に入っている。

 今季最終戦となる世界選手権では、リズムダンス・フリーダンスともにミスがあり、164.25とスコアを伸ばし切れなかった。ただフリーで失敗した箇所は出来栄え点の上積みを目指して変更したローテーショナルリフトで、上を目指して攻めた二人の姿勢は評価されるべきだろう。

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来季以降も演技を見られるのか?