さらに6月シリーズでの新たに招集されると見られている伊藤洋輝と菅原由勢らがアピールに成功すれば、谷口、山根、長友、中山といった現状では「濃厚」と思われる守備陣の面々も「落選」する可能性はあり、佐々木翔や植田直通といった面々もチャンスはゼロではない。また、「5人交代制」を有効活用するためには、流れを変えられる攻撃陣の交代選手を多く用意すべきであり、対ドイツ、対スペインの戦略を練る中で3バックシステムへの変更を考えるのであれば、チーム編成も変わってくる。
果たして、森保監督はどのような「26人」を選んでカタール・ドーハの地へ向かうのか。アジア予選と本大会とでは戦い方が異なり、“弱者”である日本が決勝トーナメントに進出するためには、より挑戦的な戦いとメンバー選考が必要になる。まずは6月に組まれている4試合に注視し、残り半年の“サバイバルレース”の中で森保ジャパンが「強くなる」ことを願いたい。(文・三和直樹)