6月4日に開幕する舞台「ようこそ、ミナト先生」で非常勤の音楽教師を演じる相葉雅紀さんがAERAに登場。舞台中の健康管理法は「たくさん食べて、行ける時にジムに行って、腸活もします」と話した。AERA 2022年5月30日号から。
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「以前よりも自分のことを考える時間が増えて、もう一度挑戦したいと思ったのが舞台でした」
6月4日から開幕する「ようこそ、ミナト先生」で、12年ぶりに舞台に挑む理由をそう語った。
明るい笑顔と自然体でバラエティー番組で活躍してきた。一方、地道に努力を重ね、体当たりするように研磨してきた演技力には定評がある。そんな相葉が「お芝居のすべてを作ってくれたお母さんみたいな存在」と慕うのが、今作の演出家、宮田慶子だ。
2005年に上演された「燕のいる駅」で出会い、以降「忘れられない人」「グリーンフィンガーズ」「君と見る千の夢」と、立て続けにタッグを組み、心を揺さぶる作品を作り上げてきた。
「ドラマの撮影で僕が悩んでいると、現場まで来て話を聞いてくれたこともありました。本当に愛情が深い方。でも、稽古中はとても怖いんです。かなりのシゴキを受けてきました(笑)」
「君と~」が上演された年、嵐はグループで初めてNHK紅白歌合戦の白組司会者となった。国民的アイドルとして飛躍していく中で、稽古に1カ月、本番に1カ月かかる舞台に取り組めるタイミングはなかなか来ず、気づけば12年が過ぎていた。しかし、その間も次回作の構想を宮田と語り合ってきたという。
「ついにそのときが来たという喜びと、ついに来ちゃったかという怖さがあります(笑)。でも、僕も12年分の経験値を得ていますから、もうシゴキとは感じないかもしれない。自分の感覚がどう変化したのかを感じるのが楽しみです」
もうすぐ40歳。人間的な深みが増した今だから表現できる役なのもうれしい。
「持っている力をすべて吐き出して、やりきりたいと思っています」
(ライター・大道絵里子)
※AERA 2022年5月30日号