そこで狙い目になりそうなのがオリックスの山田修義だ。現在は新外国人のビドルの存在もあって二軍で調整となっているが、昨年までは3年連続で40試合以上に登板しており、実績は申し分ない。今年も二軍ではイニング数を上回る三振を奪うなど、まだまだその力は健在である。巨人にとっては非常に魅力的な存在であることは間違いないだろう。

 一方のオリックスは昨年ブレイクした杉本裕太郎、紅林弘太郎の2人が揃って不振に陥っており、得点力不足に苦しんでいる。特に長打力のある右打者が欲しいだけに、巨人の二軍で常に結果を残し続けている石川慎吾などは補強ポイントにピッタリ当てはまる。山田と石川のトレードとなれば両球団、両選手にとってもメリットが大きいのではないだろうか。

 パ・リーグで近年この時期に最も動きを見せている楽天は現在首位を走っており、近年の大型補強もあって選手層は厚くなっているが、投手も野手も中堅、ベテランが多いだけに、将来に向けて他球団の有望な若手を狙うトレードをしかけることは考えられる。特に投手陣は早川隆久以外、若手で主力級となっている選手はいないだけに、トレードで獲得するというのも一つの手である。

 素材型の若手投手として面白いのがDeNAの京山将弥だ。2018年に一軍で6勝をマークしたものの、その後は停滞が続き、今年も一軍昇格を果たすことができていない。DeNAも投手事情は苦しいが、それでも二軍での登板が続いており、昨年のドラフトでは京山より1つ下の学年で、同じ右投手の徳山壮磨、三浦銀二を獲得しているだけに球団として抜擢する機運が低くなっているように見える。逆にDeNAはすぐに使える投手が欲しいだけに、リリーフで実績がありながら今年は出番の少ない酒居知史などが交換要員となれば、楽天からの打診に応じる可能性はありそうだ。

 その他の球団でやはり動向が注目されるのが日本ハムだ。先日も新庄剛志監督が大型トレードを検討すると発言しており、大胆な動きに出ることも十分に考えられる。“大型”というだけのインパクトがあり、現在二軍で調整中の選手となると藤浪晋太郎(阪神)、京田陽太(中日)、野村祐輔(広島)などの名前が挙がる。

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ファンが驚くようなトレードは起こるのか?