錦鯉・長谷川雅紀さん(左)、渡辺隆さん(右)と林真理子さん(撮影:小山幸佑 編集協力:一木俊雄)
錦鯉・長谷川雅紀さん(左)、渡辺隆さん(右)と林真理子さん(撮影:小山幸佑 編集協力:一木俊雄)
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 2020年の「M‐1 グランプリ」で4 位になりブレーク。翌年、優勝を果たしたお笑いコンビ錦鯉の長谷川雅紀さんと渡辺隆さん。下積み時代のエピソード、遅咲きの芸人ならではの問題など、作家・林真理子さんの対談で語ってくれました。

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林:芸人さんの話を聞くと、売れなくても、奥さんとか惚れた女の人が「いいのよ、私が食べさせてあげるから」ってなるみたいですけど、お二人は、そういう女の人がいなくても自力でここまで来たわけですか。

渡辺:僕らにはそれはなかったです。僕は、一時だけ女性に1日500円もらって生活していたことはありますけど。

林:私がもうちょっと若かったら、芸人さんの一人や二人ヒモにしてあげたんですけどね(笑)。

長谷川:ほんとですか? 芸人なんてろくでもないですから、「交通費がない」とか言ってお金を借りておいて、そのお金でギャンブルに行ったりお酒を飲んだりしますから(笑)。

林:アハハハ。お二人、いま50歳と44歳ですけど、そのご年齢で急に売れると、ほかの芸人さん、困っちゃいますよね。呼び捨てにはできないし、だけど自分は先輩だし。

長谷川:そういう“ややこしい問題”があって、僕より年齢が下でも先輩という方がいらっしゃいます。僕、スタートが23歳だったので、いままでテレビに出ていなかったのに突然出てきたから、なんて呼べばいいかとか、逆に僕もなんて呼べばいいかわからなくて。

渡辺:(長谷川さんを指して)ちょっとしゃべると、この人バカなんだってすぐわかるから、年下の先輩でもタメ口でしゃべったりしていますけど(笑)。

長谷川:オードリーとか千鳥とかサンドウィッチマンとかは後輩なんですけど、テレビに出てやっと会えるようになったので、僕は敬語なんです。それが逆に向こうに気をつかわせるのかなと思ったりもするんです。

林:難しいところですね。

長谷川:だからお互いいまだに敬語で言ったりしています。

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