■例え話のワナ
ただし、例え方には注意が必要です。
あなたのまわりにもいませんか？ どんなことでも野球や戦国武将に例える人。野球や歴史に不案内な人だったら、その「例え」のせいで、「え？ ゲッツー？ それってお笑いですか？」など、逆に話が伝わらなくなってしまいます。
自分の得意分野でグイグイ行きたくなるところですが、本来の目的は相手にわかりやすく伝えること。その人の年齢や性別、ライフスタイル、仕事などを考慮して、例えワードを選んでください。
例えば、人気ドラマからアンパンマンまで、「この人にはどんな表現ならば、わかりやすいかな？」という視点を忘れないように心がけています。「なるほど！」と相手がズバリわかってくれたときは、こちらまでうれしくなりますよ。
【ここまで読んでくれたあなたへ】
その“例え”、独りよがりになっていませんか？
（構成／小川由希子）
秀島史香
秀島史香
秀島史香（ひでしま・ふみか）ラジオDJ、ナレーター。1975年、神奈川県茅ヶ崎市生まれ。慶應義塾大学在学中にラジオDJデビュー。映画、テレビ、CM、美術館音声ガイドなど多岐にわたり活動している。現在FMヨコハマ『SHONAN by the Sea』、NHKラジオ『ニュースで学ぶ「現代英語」』、NHK Eテレ『高校講座 現代の国語』などに出演中。著書に『いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則』『なぜか聴きたくなる人の話し方』（共に朝日新聞出版）。ハスキーで都会的な声質、あたたかい人柄とフリートークが、クリエイターからリスナーまで幅広く人気。
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秀島史香
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