大木優紀さん(撮影/加藤夏子)
大木優紀さん(撮影/加藤夏子)

――そうして転職された今、ご自身がアナウンサーだったからこそ身に付けられたスキルや経験も活かされていると思います。現在の仕事で最も役立っているスキルは何ですか。

 先ほど申し上げたように、アナウンサーは専門職で、他の職種よりも身につけられるスキルには偏りがあります。ただ、その中でも「空気を読む力」を磨けたことは貴重でしたし、汎用性の高いスキルだなと感じています。アナウンサーは番組の空気、出演者の空気、世の中の空気、そしてテレビの前にいる人たちの空気など、いつも「空気」を気にしながら仕事をしています。ニュース番組でも、ニュース原稿を読み終わった直後の「ひと呼吸」で、そのニュースにまつわる世の中の空気が読めているかがわかってしまう部分もあります。原稿がうまく読めるかよりも、空気をいかに読むか、これがアナウンサーの仕事では最も重要で、今でも役立っているスキルになっています。あ、でも私も毎回空気を読めているわけではないんですけどね(笑)。

(構成=AERA dot.編集部・作田裕史)

【後編】元テレ朝アナウンサー・大木優紀さん 転職後は「メディアに出たくなかった」理由>に続く。

◎大木優紀(おおき・ゆうき)
令和トラベル PRグループGM。1980年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、2003年にテレビ朝日に入社。アナウンサーとして『GET SPORTS』『やじうまテレビ!』『くりぃむナントカ』などを担当。2度の産休・育休を経て、復帰後の18年からABEMA『けやきヒルズ』、翌19年から『スーパーJチャンネル』を担当。21年末に同社を退社し、令和トラベルに転職。海外旅行アプリ「NEWT」のPRに従事。小学生の長女・長男の2児の母。

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