開幕戦から「LIVゴルフ」に出場しているフィル・ミケルソン(写真/gettyimages)
開幕戦から「LIVゴルフ」に出場しているフィル・ミケルソン(写真/gettyimages)

 男子ゴルフ界が大きく揺れている。

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 2022年6月9日(日付は現地時間)、英国のセンチュリオンGCで「LIVゴルフ」が開幕した。「LIVゴルフ」とはサウジアラビア政府系ファンドの莫大な資金力をバックに設立された、ゴルフの新リーグである。さらに同リーグのCEOには、レジェンドゴルファーのグレッグ・ノーマン氏が就任し、大きな話題となっている。

 ゴルフ界の“序列”を破壊しかねない新リーグに対しては、PGAツアー(米国男子ツアー)が猛反発。「LIVゴルフ」の初戦に出場した選手のうち、PGAツアーのメンバーシップ(出場権)を持つ選手17名に対して、その権利をサスペンデッド(停止)したと表明した。この17名の中には、メジャー6勝を誇るフィル・ミケルソン、元世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン、セルヒオ・ガルシア、チャール・シュワーツェルら大物プレイヤーも含まれている。(この17名のうち、10名は自主的にメンバーシップを返上している。)

 さらに、6月30日から開幕する予定の第2戦には、PGAツアー8勝のブライソン・デシャンボー、同9勝のパトリック・リードも出場を表明している。同ツアーのコミッショナーであるジェイ・モナハン氏は「LIVゴルフの競技に出場することは、PGAツアーの規定に違反している。これから参加する選手にも同様の処分を下す」と話しており、両選手も同じ道を辿ることになりそう。つまり、近年のゴルフにおいて世界最高峰のゴルフツアーであるPGAツアーが"分断"されようとしているのだ。

 では、なぜ数々の大物選手が主戦場を捨ててまで新リーグに参戦するのか。それは「LIVゴルフ」の資金力による、巨額の優勝賞金にある。初戦の賞金総額は2500万ドル(約34億1000万円)。先日まで開催されていたメジャー大会の全米オープンの賞金総額が1750万ドル(約23億9000万円)で過去最高額であったことと比較しても、前代未聞の大会であることがわかる。

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桁違いの賞金額