ファンは韓国語で【ペン】。またアイドルファンを含む“オタク”は、日本語が転訛(てんか)した【トク】。その頭文字に習慣的な行為を指す【チ(ル)】がついた【ト(ク)チ(ル)】が、“オタ活”に相当するワードだ。“入”のハングル表記【イ(プ)】を頭につけて【イ(プ)ト(ク)】とすると、“オタクの道に入る”の意味から熱心なファンになることを表す。日本語にすると“入オタ”といったニュアンスだ。“ミュージックビデオを見てファンになりました”は、【ミュビル(ル) ポゴ イ(プ)トケッソヨ】と表現する。
推しは【チュェエ】。漢字で書くと“最愛”だ。コンサートなどで推しだけをトリミングした映像を指す「ファンカム」は、【チッケ(ム)】と言う。「直接」の【チ(ク)チョ(プ)】とカメラの略語camを合わせた造語だ。推しが“イケメン”と言う時は、【チャ(ル) センギョッソ】。これは主に男性の外見をほめる表現だ。
盛り上げ声援はコレ!
コンサートを盛り上げるために欠かせないのが、観客の声援。ファンが会場で一斉に叫ぶ応援コールは、【ウンウォンボ(プ)】“応援法“と言う。よく似たワードの【ウンウォンボン】は、漢字で書くと“応援棒”。これはファンが手にするペンライトのことだ。ステージの推しに「こっち見て!」と言いたい時は、【ヨギ ボァ】と叫ぼう。“お疲れさま”は、【スゴヘッソヨ】だ。
言葉を知ることで、楽しみが倍増するK-POP。コロナ後の新時代に向けて、韓国語を少しでもかじってみてはいかが。(編集プロダクション・ゴーシュ)
※AERA 2022年7月4日号