3.気分が沈み込んで、何が起こっても気が晴れないように感じましたか? ( 点)
4.何をするのも面倒だと感じましたか?( 点)
5.絶望的だと感じましたか?( 点)
6.自分は価値のない人間だと感じましたか?( 点)
合計9点以上の人は、うつ病や不安症の可能性が高いと考えられます。
自分のことを「もっと知る」ことが心の疲れを取るファーストステップ
新しい出来事が起きた時、その捉え方には人それぞれの個性があります。楽観的な人がいれば心配性な人もいます。同じ人でもその時の体調などの影響を受けて捉え方が変化します。
環境の変化や新しい出来事に遭遇すると、人はまずマイナス面を認知する習性があります。人間は古の歴史の中で、新しい出来事に慎重になることで自分を脅かす存在を回避し、生命を維持してきたのです。しかし、マイナス面を認知した後、別の新しい情報をキャッチして整理していくことで、可能性や切り抜け方が見えてきます。マイナス思考は人間として自然なことですが、うつ病や不安症ではその思考から抜け出せず、苦しくなって生活に支障が出てくるのです。大野先生は「お互いに寄り添って自分の気持ちや考えを話し合い、別の視点を得ることで心が和らぐ。それが会話がもたらすよい影響です」と話します。
しかし新型コロナウイルスの影響もあり、今までのように人と気兼ねなく会話をするのが難しいのが現状です。そんな時に試してもらいたいのが、出来事と感情を関連づけてメモしていく方法です(図「7つのコラム」参照)。人と会えない時も、物事を客観的な視点で捉えることで、心の疲れの原因に気づくきっかけとなります。繰り返すことで悲観的な考えへのとらわれに気づき、心の疲れにも少しずつ対処できるようになります。