【夏休みの動画・ゲームの付き合い方 3つのポイントはこちら】
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動画やゲーム、スマホとの付き合い方について、非常に多くの親御さんから相談を受けます。よくあるのが、夏休みに親は仕事で不在で、子どもだけで留守番するケース。わが子がちゃんと動画やゲーム、スマホの使用時間を守れるのかと心配になりますし、時間を超過した形跡があれば、叱りたくもなります。
でも、子どもの気持ちにもなってみてください。「動画もダメ、ゲームもスマホもダメ。じゃあ何すればいいの?」と思うわけです。それに、手持ち無沙汰になると、大人もついスマホをさわっていませんか? 子どもも同様かもしれません。
対策として、「夏休み専用のルール作り」をしておくことが大事です。学校がある日は「1日1時間まで」「やることが終われば自由」などルールを決めているご家庭も多いと思いますが、夏休みは通常運転とは異なります。「勉強が終われば自由」だと、何時間でも見られてしまう。夏休み専用のルールを作ったら、紙やホワイトボードなどに書き出し、目に入るようにします。
次に対策として有効なのが「画面を見る以外にやることを用意しておく」こと。強制的に画面から離れる時間を作ります。例えば、友達と図書館に行く、イベントに参加するなど。子どもと一緒に、子ども自身が参加したいものを探してみましょう。短期の水泳教室など習い事をするのも一つの手。子どもの自信につながります。
なかには「うちの子、ゲーム依存なのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、実際に依存というよりも、「親がコントロールできない」状態からそう思われることが多いように感じます。不安なら、WHO(世界保健機関)が定める基準と照らし合わせ、昼夜逆転の生活になっているなどあれば専門医に相談したほうがいいでしょう。(構成・小林佳世)
※AERA 2022年7月11日号