深夜に帰宅すると、テーブルには夕食とノートが置いてあります。その日のメニューやその日の出来事、子どもやペットの様子、感じたことなどが書いてあり、それを読んで返事を書くのが毎晩の楽しみ。一緒に過ごせる時間がほとんどない平日の、大切なコミュニケーションです。
妻 永留知里[30]パルティーレ 経理
ながとめ・ちさと◆1991年、大阪府生まれ。2011年に辻製菓専門学校 製菓技術マネジメント学科を卒業し、洋菓子店やカフェ、ケーキ製造工場に勤務。21年の結婚を機に、パルティーレ入社、経理事務を担当
私たち夫婦は生年月日がまったく同じ。しかも、生まれた産院まで同じだとわかったときは本当にびっくりしました。互いの母にそのことを報告すると、なんと入院していた病室も同じで、たくさんおしゃべりした仲だったとか。同じ日に同じ場所で生まれた私たちが、26年後にこうして奇跡的に再会したことが運命的に感じられました。今でも、結婚記念日でもある互いの誕生日は大切な日で、この日ばかりは子どもを預けて二人の時間を過ごします。
休みなく毎日遅くまで働いて疲れているのに、子どもが起きている時間に帰ってこられた日はめいっぱい場を盛り上げて私たちを楽しませてくれます。今日もきれいだね、ごはんおいしいね、部屋が片付いてるね、子どもを叱ってるときでも可愛いね、などと私が何をしても褒めてくれるので、いつも機嫌のよい奥さんでいられます。
事務仕事は得意ではないけれど、少しでも夫の力になりたいと思うと頑張れます。いつもありがとう。
(構成・森田悦子)
※AERA 2022年7月11日号