■青猫書房
絵本や児童書、猫がたくさん
図書館の児童書担当だった岩瀬惠子さんが開いた同店。約4500冊の児童書や絵本があり、コロナ自粛中も土日だけ営業し、客にも喜ばれた。御書印に記す「絵本から児童文学に続く、ゆきて帰りし物語」という一文は、岩瀬さんが尊敬する児童文学者・瀬田貞二さんの言葉から。店をいつでも来て帰れる場所にしたいという岩瀬さんの思いが詰まっている。
おすすめの一冊
『空猫アラベラ』(アティ・シーへンベーク・ファン・フーケロム)
猫天国に召された猫が、宇宙カゴに乗って飼い主のおばさんに会いに行くと──。翻訳者の女性がオランダで見つけて一目惚れし、日本語版を刊行。「死別した猫と飼い主の話ですが、あっけらかんとした、楽しい絵本です」
住所:東京都北区赤羽2‐28‐8 Timber House 1F営業時間:11:00~19:00(日曜は~17:00)/定休日:火
■本とコーヒーtegamisha
暮らしを豊かにする本が見つかる
趣味や食、旅などのライフスタイル全般を中心に、センスよく選書された本が充実している。7月中旬にリニューアルし、ケーキや軽食、自家焙煎のコーヒーやクラフトビールなどがテイクアウトできるように。「コロナ自粛中は書店を閉めてテイクアウトだけでしたが、その間も御書印のお客さんが来てくださり、うれしかったです」(店長の城田波穂さん)
おすすめの一冊
『ボッティチェリ 疫病の時代の寓話』(バリー・ユアグロー 訳/柴田元幸)
NY在住の作家バリー・ユアグローさんが、コロナでロックダウン中に感じたことを短編小説にし、翻訳者の柴田元幸さんに送ったところ、「読者に届けたい」と緊急出版。「不思議な物語で、読むたびに印象が変わります」
住所:東京都調布市菊野台1‐17‐5 1F/営業時間:11:30~18:30/定休日:月、火
※営業時間等は変更の可能性あり
(取材・文/吉川明子)
※週刊朝日 2020年8月7日号