※写真はイメージです (Getty Images)
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建設予定地。眺望がいまひとつな路地裏で、セレブ感はあまりなさそう? Photo:Diamond
建設予定地。眺望がいまひとつな路地裏で、セレブ感はあまりなさそう? Photo:Diamond

 一部屋67億6000万円台という驚きの値段のマンションが、1月ネット上で話題を呼んだ。国内最高額と目されるこのマンションの正体とは?

※「週刊ダイヤモンド」2020年2月29日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの

●67億円超は国内最高額

 一部屋67億6000万円台──。こんな驚きのお値段のマンションが、1月ネット上で話題を呼んだ。ツイッターに上げられたマンションの販売パンフレット画像が注目を集め、瞬く間に拡散したのだ。

その物件とは、東京・原宿駅から徒歩5分、明治通りから裏路地に入った場所に建設予定の「MARQ OMOTESANDO ONE」だ。総戸数は14戸、地下1階、地上4階建てとなっており、最も高い部屋は約190坪で67億6000万円台。坪単価にして3500万円超と、周辺相場を大きく上回る。

 それまでは、東京都・港区にある17年竣工の「パークマンション檜町公園」が、約55億円で国内最高額のマンションだったが、仮に買い手が付けば、これを超えて最高額を更新する。

 この土地は元々、日本銀行の寮があった場所だが、2014年にブライダル事業やホテル事業などを展開するツカダ・グローバルホールディングが日銀から約60億円で土地を取得し、その後売却したものだ。

 配られたパンフレットはわずか400枚ともいわれる完全なクローズ物件で、公式のホームページなどはなく、水面下で販売活動が行われている。非常に限られた層しかアクセスできない極秘物件だ。

 だが、こんな超セレブマンションを開発する不動産会社とは、一体何者なのか。

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67億円マンションの正体とは?