料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「ザワークラウト」。
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ソーセージの付け合わせで目にする「ザワークラウト」。キャベツを塩で発酵させたドイツ生まれの漬物です。手作りにすると自然な酸味が出てやみつきに。乳酸菌の働きで、免疫力アップや腸内環境を整えるのにもいいようです。
塩はキャベツの分量の約2%を目安にしてください。うまみを加えるために砂糖と白ワインも使いました。キャラウェイシードはザワークラウトに定番のスパイスで、さわやかな香りが特徴です。
材料を袋に入れたら、よく混ぜ合わせて手で揉み、空気を抜いて重しをしたらあとは発酵を待つだけ。最初は室温に置いたほうが早く発酵が進みますが、水分が出て、酸っぱい匂いがしてきたら冷蔵庫に入れて発酵させてください。
お好みですが、漬けてから1週間ほどで食べられます。保存する際は袋のまま、もしくは清潔な密閉容器に入れて、空気に触れさせないようにしましょう。
サラダに混ぜたり、ハムと一緒にパンに挟んで食べるのもおすすめ。ビールにもよく合いますよ。
(構成/沖村かなみ)
■ザワークラウト
【材料(作りやすい分量)】キャベツ360g、A(塩小さじ1と1/2、砂糖小さじ1、キャラウェイシード小さじ1/2、水30ml、白ワイン40ml)、ローリエ1枚、赤唐辛子1本
【作り方】(1)キャベツを5mm幅の千切りにする。ローリエは半分にちぎる。赤唐辛子は端を切り種を取る。輪切りにしてもよい。(2)フリーザーバッグに(1)とAを入れて混ぜ、口を閉じ、しんなりするまで揉む。(3)(2)の空気を抜き、水の入ったペットボトルなどで重しをし、直射日光の当たらない室内で夏場は半日~1日ほど発酵させる。その後は冷蔵庫に入れ、酸味が出たらできあがり。漬け汁を絞って、ソーセージなどと盛り付ける。
【ワンポイントアドバイス】フリーザーバッグに材料を入れたらよく混ぜ合わせ、しんなりするまで揉む。
袋の空気を抜き、水の入ったペットボトルなどを重し代わりにして発酵させる。
※週刊朝日 2022年7月8日号