●社員は芸人じゃない!別に楽しめない一発芸の強要
この他に聞かれたのは「一発芸」の強要だ。
「前職のPR会社の忘年会では毎年恒例で部署対抗の一発芸が行われていた。一発芸を誰がやるかは上が決定して拒否権はナシ。私も新卒3年目まで連続3回やりましたが、正直苦痛でした。1年目は先輩から『伝統だ』と教えられた一発芸をやったら、盛大に滑ってしまった。一生恨みます(笑)」(30代女性)
「ベンチャーのIT企業ですが忘年会での一発芸はありました。若手は笑いを取るのに必死。楽しんでやってる部分もあったけど、歳を重ねるにつれてマンネリになり、若い世代がついてこなくなったので廃止された。新卒の女の子が顔にヒゲを描いて笑いを取ってたのは、今考えればかわいそうだった」(40代男性)
「地方公務員ですが、いまだに忘年会の一発芸はあります。一発芸で大成功した先輩が出世したという伝説が冗談半分に語り継がれており、20~30代が拒否できる雰囲気は皆無です」(40代男性)
もちろん、見る方もやる方も楽しめていれば問題はないのだが……。
●忘年会での過剰いじりに婚約者激怒
忘年会での明らかなパワハラ事例と思われるエピソードを語ってくれたのは団体職員のCさん(50代男性)。今から20年以上の出来事だそうだ。
「忘年会の直前に、20代の職員が翌年の春に結婚することが明らかになりました。それで悪ノリした中堅の職員たちが、『婚約者の女性を連れてこい』と。
実際に忘年会の途中から女性が参加することになったのですが、普段は男が多い飲み会の場に若い女性が来たからか、変なムードで盛り上がってそのカップルをからかい始めてしまったんです。そのからかい方が下品で……。
からかった側は酔った席でちょっとハメを外したぐらいに思っていたけれど、婚約者の女性は『こんな職場で働く彼は正気なのか』とショックを受けてしまったらしく。