ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、猫のチャコちゃんです。
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みんなちがって、みんないいニャン──こんな金子みすゞの詩のような思いを抱かせてくれるのは、わが家の茶トラの雌4歳チャコです。
これまでに3匹の猫たちと暮らしましたが、4匹目のチャコにはいろいろと面白いことや変わったことがあります。
【1】ジャンプ力なし、腕力強し 先代ニャンたちは洗濯機や冷蔵庫の上に跳び上がりましたが、チャコはハナからあきらめている様子。机の上に上がるのも失敗してやりなおしているからなぁ。
そのくせ猫パンチ力はわが家猫史上最強。人間へのパンチも容赦ありません。
【2】グルーミング、ブラッシングお断り 一緒に暮らしていた老猫が優しく体をなめてやっていると、いきなりガブリ! 腕力にものをいわせ、相手を押さえたままガブッガブッ。やーめーてーと、老猫の悲鳴が……。
ブラッシングのときも軍手必須で逃げ腰です。
【3】とにかく気が強くけんか早い どこにあるのかスイッチが入ると急にけんかモードに変わり、「おらー! やんのかー!」と豹変(ひょうへん)。遊んでいても、なでられていても、眠っていても、急に背を丸め、毛を逆立ててしっぽはボウボウ、目はランラン。
いや、やらないから。許してねと謝っても、逃げても、追いかけてきて飛びかかり猫パンチを飛ばします。待て! 話せばわかる!? わからないかなぁ。
こんなチャコですが、マルドラ(全身が茶トラ)の雌は2万匹に1匹と珍しいとか。
いろんな猫がいるね、人間がいるねと、お互いの多様性を認め合い、許し合い、心の幅を広く持つことの大切さを教えてもらっているような気がする!?(神戸市西区/63歳/主婦)
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※週刊朝日 2022年7月8日号