「ある程度まで実績を確保できたら、今度は主体的に生徒が学ぶ文化を作る。学校が手を放すので、一時は伸びが足踏みした印象を受けますが、受動から能動に切り替わると飛躍します。それをうまくやったのが聖光です。以前は学校がテコ入れして受験指導をしっかりとしていましたが、02年から聖光塾という講座を設け、10年ほど前からより力を入れている印象です」
高3になると、校舎から道を挟んだ先にある「ザビエルセンター」の自習室を使えるようになる。大小20の部屋では、日曜日にもかかわらず問題集を解く生徒たちが。足元にはカップラーメンの容器が転がっていたり、雑多な様子は男子校っぽい。
「生徒の自主性に任せています。学校がすることは常に新しい商品を出し続けること。それがカリキュラムであり、時代や生徒に合わせたものを提供しないといけない」(工藤校長)
(編集部・福井しほ)
※AERA 2019年11月4日号より抜粋
■記事の続きは発売中の「AERA 2019年11月4日号」で、早慶上理、GMARCH、関関同立などの難関私大の合格者数を含めたランキングとともに掲載。