
(右)「バッファロー HD-QL4TU3/R5J(税込実売6万2480円)RAID 5対応の4ベイ。1TB×4台の4TBモデル。ハードディスク内蔵で、買ってすぐに使える
『アサヒカメラ』2019年9月号では、「撮った後の作業」に着目。デジタルカメラ主流の現在、撮影後の作業でパソコンは不可欠だ。デジタルではフィルムと比べて自分でやらなければならない作業が増えたが、それは自分でコントロールできる範囲が増えたともいえる。プロが解説する基本的な手順を参考に、自分流のワークフローを見つけてほしい。前回の記事
「高速メモリーカード」に続く第3回。今回はパソコンにつなぐストレージを用いたバックアップを紹介する。
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デジタルカメラで撮影した写真は、デジタルデータだ。保存している機械やメディアが壊れると見られなくなってしまう。一方で、デジタルデータは複製が簡単。そう、バックアップは万全にしたい。
写真をパソコンに保存する場合、以前ならハードディスク(HDD)、最近はSSDを使うのが一般的だろう。ただし、どちらも“消耗品”であり、長期間の保存には向かない。使っているうちに突然データが読み出せなくなってしまうことがある。そこで、別の保存先に保存するバックアップが必要になる。

(右)「Western Digital MyPassPortWDBYFT0040BBK」(税込実売1万7970円)4TB内蔵。自動バックアップソフトが付属して素早くバックアップできるほか、データの暗号化も可能
写真データは数が多く、データ量も大きくなりがちなので、バックアップには容量あたりの単価が安いハードディスクが適している。複数のハードディスクに同じデータを保存しておけば、一方が壊れても写真を救出できる。これがバックアップだ。パソコンに複数のハードディスクが搭載されていれば一番単純だが、外付けのハードディスクを用意するほうが安全性は高い。
単純に写真データをコピーしてもいいが、ウィンドウズ10であれば、「バックアップ」機能で別ドライブに自動でファイルをコピーされるので手間がかからない。同様のバックアップ用ソフトもあるので、そうしたソフトを利用してもいいだろう。