10年前の体調不良が軽度のめまいだったので、まさか再発かと、試しに上を向いたり後ろを向いたりしてみた。以前はこうするとくらっとしたのだが、めまいはしない。とりあえずほっとしたものの、体が変なのは間違いないので、こちらの不安などわからない老ネコに朝御飯をあげた後、

「やらかしてしまった……」

 とがっくりした。明らかに胃が冷えすぎた。昨日の氷入りのレモンスカッシュと、夜の氷4個を深く反省した。

 まだ起きるには早い時間なので、症状が好転するのを願って、それから1時間ほど寝て起きたが、状態は変わらなかった。とにかく冷えた胃を温めなくてはと、ふだん飲んでいる煎じ薬の『苓桂朮甘湯』に加え、同じ薬のエキス製剤も飲んだ。煎じ薬の『人参湯』も余分に1包あったのを煎じた。胃を温めて水を抜く薬の、ふだんの2倍量を服用したら、夜には治ってくれてほっとした。それからは水出し麦茶も控え、ふだん飲んでいる水分量よりも、少しだけ多めの温かい水分を摂るようにしたら、不快な症状は出なくなった。調子に乗って冷たいものを、自分の体質の許容量を超えて口にした罰が当たった。こんな調子では偉そうに他人様に、

「口に入れる物を気をつけたほうがよい」

 などといえたものではないと、頭を抱えてしまった。本当に恥ずかしい。

 実は私は今年の1月から体重が2キロ増え、1キロ減っては500グラム戻り、そしてふと気がつくと結局は2キロ増に戻っているのを繰り返していた。理由はチョコレートだった。今年のはじめから新聞連載があって忙しかったので、仕事をしながら、ついつまんでいた。甘い物を食べると便秘気味になるのだが、そのチョコレートはCMのうたい文句のようにそんなこともなかったので、安心して食べ続けた。アーモンド入りのものをほぼ毎日、4日でひと箱のペースで食べ続け、その結果、体重2キロ増になった。

 連載を脱稿してからは、チョコレートを食べたい欲求はなくなったので、食べるのをやめたが、その2キロが戻らない。夕方、買いものがてら歩いてはみたものの、その程度では体重は減らない。暴食はしていないが、食欲が落ちなかったのも、ありがたくもあり、ありがたくもなしだった。

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