週刊朝日 2022年12月30日号より
週刊朝日 2022年12月30日号より

子育て世代が、返礼品の“量”を重視する傾向があるのに比べ、年を重ねるごとに“質”や体験を選ぶ傾向が強い。ちょっとした“贅沢体験”を選ぶというのも、返礼品の選び方の一つです」(同)

■迷ったらビール、調味料、洗剤

 数ある返礼品から、何を選ぶかは至難の業。ましてや滑り込みで申し込むとなると、つい妥協で決めてしまいがちだ。悲しいかな、記者も毎年、大晦日には「紅白歌合戦」を横目に、必死で申し込みを行うのが年末の恒例行事となっている。「今年こそは早めに」と思うものの、「もっと良い返礼品があるかも……」と返礼品を見比べているうちに、あっという間に時間が経ってしまうのが常だ。

 ふるさと納税の王道といえば、やはり食品類。駆け込み時に気をつけたいポイントが、「量」と「保存」の問題だ。返礼品はキロ単位などで記されている場合も多く、いまいち量感がつかめないままに注文してしまうと、食べきれなかったり、冷蔵庫や冷凍庫に入りきらなくなったりする。結果、何日も同じ物を食べ続けざるを得なかったり、足が早いものなら腐らせたりしてしまうことも。

「そうならないためにも、注文前には量をしっかり確認し、なるべく保存期間が長いものを選ぶこと。また常温保存ができ、保存場所を選ばないものもお薦めです」(同)

 こうした視点で、飛田さんが「迷ったらこれ」と薦めるのが、缶ビールや調味料、洗剤などの日用品類。いずれも「重いものを玄関先まで届けてくれる」ふるさと納税のメリットを生かした、重量があり、長期間の保存が利き、保管場所を選ばないものだ。

「日常の中で必ず使うものや、毎日食べても苦じゃないものなどから選ぶのも手です」(同)

「ECサイトと違って、頼んだらすぐに届くものばかりではないので、計画的な申し込みを」と話すのが、前述の嶋田さん。特に旬のフルーツなどを楽しみたい場合には、時期になったら返礼品が届く先行予約販売がほとんどで、“忘れたころにやってくる”という楽しみ方もある。

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