他人を思い通りに動かすには、お金や暴力や宗教や色仕掛けなどありますが、副作用が少ない手段として「説得する」という方法があります。んで、二流の説得方法というのは、ぐうの音も出ないような論理で逃げ道をふさぐという方法とかだったりします。相手の言いそうな言い訳を前もって潰しておくとか、言質を取って、他の方法を取れなくするとか、相手が信じてる根拠を、証拠をもって否定するとか。
そんな感じの“二流”のタイプの『論破力』がわりと議論が強いと言われがちな能力だったりするので、そういった議論の進め方だったり、材料の集め方だったりをまとめてみました、著者のひろゆきと申します。
2ちゃんねるというサイトをやってたりしまして、物議を醸すサイトだったりするんですが、全盛期には、裁判所に毎日通ってたり、公判が1日3回あったりと、下手な弁護士よりはよっぽど裁判所経験があったりするもので、言葉遣いの違いが致命的なものになるとか、裁判官に対して効果的な説明の仕方はどういうものか?みたいなのを身をもって経験したりしてました。
裁判というのは、裁判官がもっともらしいと感じる説明をしたり、証拠を出したりした側が勝つ“ゲーム”だったりします。おいらの場合は、弁護士さんをつけないで、裁判に出て、相手方の弁護士さんだったり、裁判官と話をすることで、論理的な人や権力を持ってる人はどういう話し方をすると考えを変えるのか?とかを見てきたわけですね。
んで、一般社会の議論の場や営業の場でも、判断する人が居て、その人に対して、説明や資料を駆使して、自分に有利な判断をしてもらうってのをやるわけです。
現実社会だと、裁判とは違って、「電話にあえて出ない」とか「約束をすっぽかす」とか「すげー体調が悪い振りをする」とか「泣いて土下座する」とか「開き直って怒り出す」とか「ゴミ箱蹴る」とか、小手先の技術がなぜか効果が出たりすることもあります。裁判じゃ、全然役に立たないんですけどね……。
そんなおいらも彼此、41歳にもなるんですけど、子供のころから社会を観察したり、実験をしたりするのが好きなもので、普通の人がやらないボールの投げ方をして、相手がどういうリアクションを取るのか?というのを見てたりして育ったのですね。