是枝監督『万引き家族』への本音
―――カンヌでは是枝裕和監督が最高賞をとられました。どう受け止めましたか?
『万引き家族』は試写で見ていたんですけど、見終わった後、率直に「すごいな」って思いました。うまく言えないけれど、すごかった。マネージャーさんと「何か賞をとりそうだね」って話してはいたんですけど、結果発表を見て、「とったんだ……。しかも、パルムドールじゃん!」って。しかも日本からは21年ぶりの快挙。受賞を聞いて、また「すごい」って思いました。悔しい気持ちというよりも、私もまたカンヌに行って、賞をとりたい気持ちが強いです。あれ、これだと悔しいになるのかな?
――結果発表の瞬間も起きて待っていたんですか?
完全に寝てました(笑)。カンヌから帰ってきて、丸一日寝ているようなときだったので、寝惚けながら「パルムドールじゃん……。えっ? パルムドール!?」ってびっくりしました。今回カンヌに行って、「濱口監督にもいつか賞をとってほしい」、「濱口さんならとれる」って夢を見ていた気がします。私もそういう作品に出て、また行きたいです。
――プライベートでハマっていることはありますか?
フィルムカメラにずっとハマっていて、インスタグラムもフィルムで撮ったものを載せたりしています。それと、銭湯も好き。一人で行って、湯船を四往復くらいしています。他にはホットヨガをしたり、友達と遊んだり、ひたすら寝たり。
――カメラはカンヌにも持って行ったんですか?
持って行きました。フィルムを3本くらい使い切っちゃいました。でも、『寝ても覚めても』の撮影期間中は1カ月で14本使っていたんです。キャストの皆さんやスタッフさん、風景ってなんでも撮っていました。たくさん撮ったから共有したくなって、撮影が終わってからキャスト、監督、プロデューサーさんたちにアルバムを作ってプレゼントしました。めちゃくちゃ喜んでくれて、撮ってて良かったって思いました。
写真は撮るのも撮られるのも好きで、ファッション誌も全部チェックしています。モデルさんを見ながら表情やポージングも研究するけど、「この写真良い!」って思ったらカメラマンさんもチェックします。素敵だなって思う写真を撮っている人が同じカメラマンさんのこともあるし、「この人と仕事ができるようにしよう」って頑張れるきっかけになったり。
――全誌チェックはすごい! 洋服を買うのも好きですか?
買うのも、見るのも好きです。「いいな」って思うのは、ちょっと高くても、悩むけど買っちゃいます。月3着くらいは買います。後、先輩の有村架純さんにもお洋服をいただいたり。すごく優しくしていただいています。