プロゴルファーの丸山茂樹さんが、自身の現状と心境を明かした。
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週刊朝日の読者のみなさん、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
1月3日は初打ちに行ってきました。厚着するんで体の回りが悪い気がしましたけど、天気もよかったので楽しくプレーしてきました。
さて、2023年ですね。僕自身は何ら変わりはないんですけど、一昨年に左の肩の手術をして、去年ぐらいからだいぶ肩の調子がよく、ラウンドも結構こなせるようになってきたので、ゴルフに対してはかなり前向きな感じもあります。目標を決めて何回かは出場してみたいなという思いで、もうちょっとしたら準備していこうかなと思ってますね。
シニアツアーに定期的に出ていくところまではいかないんですけど、年間で何試合か出られたらいいなと。もう自分が目指すような場所まで行けるとは思ってませんので、とにかくその場の空気を少しでも盛り上げられたらいいなという心境です。そういう思いを強めに持ってね。
以前はパフォーマンスが効かなくて「優勝したい」っていう気持ちが自分の中で作れないんだったら、「試合に行っても意味ないのかな」と思ってました。でも最近はちょっと考え方を変えて、試合に参加して、シニアの雰囲気作りみたいなところで役立てればいいなと。あんまり深く考えずに、年間何試合かやれたらいいなと思います。
去年の年末に入ってきたニュースですが、4大メジャーの「マスターズ」はこれまで通りの参加資格でやっていくことになりました。要するに「リブゴルフ」勢を排除しないってことですね。
よかったですよね。あまりにも否定的なのもどうかなと思ってたんで。稼ぎたい人がそっちに行って、メジャーに出たいと言えば出してあげたらいいじゃないですか。そんなに深く考えることかなと思うんですけどね。
誰も保証してくれない世界なんですから。自分の人生は自分で切り開いていかないといけない。そうなると、これも運だと思うんですよね。この時代に生きて、いいところでリブに呼ばれた人はそれなりの運があるんだと思います。逆に僕らの時代のように、いまほど米PGAツアーが充実してないときにリブがあったら、一流選手の半分が流れていたかもしれないですよ。