平素よりアサヒカメラ.netをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
みなさまに大切なお知らせがあります。
弊社サイト「AERA.dot」が10月1日にリニューアルします。これに伴い、アサヒカメラ.netの更新は9月30日を最後に終了し、アサヒカメラに関する記事はAERA.dotの「教育・ライフ」のコーナーで配信することになります。
そして同時に、コンテスト「写真の殿堂」の募集は年内掲載分を最後に休止します。最後の掲載は9月30日になります(本誌12月号掲載)。
今や写真コンテストはインターネットでの募集が当たり前になり、SNSでの写真投稿が隆盛を極めています。
そんななか、時代に逆行するような選択をしたのはなぜか?
それはアサヒカメラとして写真コンテストの在り方を考え直した結果です。
本誌は創刊の頃より、写真コンテストを行っています。以来、91年の歳月が流れ、現在では写真表現の最終形態は紙であったり、映像であったりと多様化しています。
ならば、アサヒカメラという媒体に載せる意味とは何なのか。
このことを突き詰めて考えると、「プリントを重視する」という創刊以来の原点に回帰すべきではないか、と思ったのです。「時代遅れ」だと笑われるかもしれません。でも、われわれが選択したのは「オンリーワン」であること。これは「プリントメディアの矜持」でもあり、本誌が「プリント文化を応援する」という決意表明でもあります。
なお、「写真の殿堂」の審査員を長らく務めた写真家の小林紀晴さんには、2018年1月号から本誌月例コンテストのカラープリント部門の審査員を務めていただきます。これまでご愛顧いただいたみなさまには、ぜひともプリントして、本誌月例コンテストにご応募いただければと思っております。また、過去の「写真の殿堂」の優秀作品は当面、アサヒカメラ.netに残します。
誤解のないように申し上げますと、アサヒカメラはインターネットやSNSでの写真投稿を否定するつもりはありません。むしろ写真の審査には積極的に協力しております。
国内最大級の写真SNS団体「東京カメラ部」との共催「日本の47枚」フォトコンテスト、住友不動産販売STEPフォトコンテストはすでに恒例となっていますし、今年はニッコールフォトコンテストにも協力しています。プリント重視のスタンスは、あくまで月例コンテストの話であることをご理解ください。
最後になりましたが、「写真の殿堂」に対する長年のご愛顧に心から感謝申し上げます。
2017年9月11日
アサヒカメラ編集長
佐々木広人