■二極化ではなくグラデーション
浜田 「宮古島にMarinoと行ったら、自衛隊が700人ぐらい家族もいっしょに入ってきて、村が一つ出来るくらいでさ」
Marino 「うたきのところに自衛隊が来たんです」
和田 「うたきって何?」
Marino 「神さまのいる場所です。そこを宮古の人が自分の手で工事します。心の拠り所を、自分たちで潰すんです」
浜田 「島の暮らしでは、うちの土地は売らないとは言いにくい。反対してもしょうがないと、売った人もいるんでは?」
Marino 「でも、心が壊れちゃうんです」
みんなで絶句する。政府・与党は勝手に危機感を高め、敵基地攻撃能力を保持だぁ!と勇ましく拳を上げる。拳を下げる方法など知らないくせに。
続いて真理子さんと今日子さんの撮影だ。白の真理子さんと黒の今日子さんの組み合わせが「ウィンクみたい」と笑い合い、ウィンク的なポーズをする。
浜田 「コンビ組んで、もう15年ですからね」
って、そうだ、長いプロジェクトだよね。
浜田 「今日子さんは人を緊張させないでしょう? だから、つかず離れずやれてきたのよ」
ああ、そうだ。今日子さんは人を軽くあしらったりせず話をフムフム聞いてくれるから、話しかけやすく、ふつうに話してしまう。まあ、私は道行く誰とも話す人ではあるが、聞けば今日子さんも「道で女の人がウウッて苦しそうにしていたから、大丈夫ですか?って声を掛けたら、『猫が病院に行ってきて、怖がってて』なんて言われて(笑)」と、同じタイプらしい。しかし、道で小泉今日子さんにいきなり話しかけられるって!
それからふたりのCDの話をした。収録されている唱歌の「朧月夜」があまりにいい。
和田 「今日子さんの朗読から真理子さんの歌の流れに、泣いてしまう」
小泉 「戦後の引き揚げ船での話を、久世さんが書いている」
浜田 「一言も戦争はダメだなんて書いてないのに、こんな思いをさせちゃいけないと思うよね」
和田 「そういうことが大事なんだとわかる」