J1昇格を目指し、J2各チームの激戦はまだまだ続く(写真:森田直樹/アフロスポーツ)
J1昇格を目指し、J2各チームの激戦はまだまだ続く(写真:森田直樹/アフロスポーツ)
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 今季も予測不能な展開となっているJ2リーグは、約3週間の夏季中断期間を挟み、8月2日から勝負の後半戦が再開した。序盤戦から一気に戦局が変化したJ1昇格争いを、夏の移籍期間での戦力補強を含めて再整理したい。

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 再開初戦の第24節を終えて首位に立っているのは、水戸ホーリーホック(勝点48:14勝6分け4敗)だ。序盤8試合を2勝3分け3敗スタートも、第9節から中断前の第23節まで8連勝を含む15戦無敗(12勝3分け)の快進撃で一気に首位に浮上した。

 昨季途中から指揮を執った森直樹監督の下、板倉健太、鷹啄トラビス、大森渚生、飯田貴敬の全員が新加入という4バックが奮闘し、大分での契約満了を経て加わったFW渡邉新太のリーグトップの10得点(6アシスト)の奮闘ぶりが光る。

 そして夏の移籍期間で、MF加藤千尋(←山形)、MF塚川孝輝(←FC東京)、MF仙波大志(←広島)、FW根本凌(←湘南)、MF新井瑞希(←横浜FC)とJ1クラブを中心に積極補強を敢行した。

 加藤、塚川はすでにスタメンで出場しており、左MFの主力だった津久井匠海が大宮に移籍したのは痛手だが、その穴は抜群のテクニックを持つドリブラーの新井で埋まるはずだ。

 中断明けの第24節の本戦で16戦ぶりの黒星を喫したのは誤算だったが、依然として2位とは勝点6差を付けており、夏の補強によって終盤戦に向けての積み上げ”も期待できる。2000年にJ2に参入して以降、最高順位がJ2の7位というクラブが今後、経験したことのない未知なる戦い”に挑む。

 2位はジェフユナイテッド千葉(勝点42:12勝6分け6敗)だ。開幕11試合を10勝1敗のロケットスタートを決めて首位を独走しておきながら、第12節からの11試合は1勝5分け5敗と急失速。ようやく中断前の第23節で8戦ぶりの白星を掴んだが、中断明けの大事なホーム・いわき戦を終盤に追い付かれる形での手痛い2-2ドローとなった。

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