ただ、その再開初戦には今夏に加わったFW森海渡(←横浜FC)とMFイサカ・ゼイン(←山形)の2人が揃ってスタメン出場。特に徳島時代の2023年にJ2で13得点を挙げた身長185センチの大型ストライカーの森には期待大。レンタルでの加入だが、森が課題の得点力不足を解決する救世主として働けるかどうかが、16シーズン連続の“J2沼”からの脱出への鍵になりそうだ。
3位にはベガルタ仙台(勝点42:11勝9分け4敗)がピタリと付けている。開幕6試合を2勝2分け2敗スタートも、第7節から8戦無敗(6勝2分け)で順位を上げた。中断前の2試合を1分け1敗の後、中断明けの第24節も0-0ドローとなったが、アウェイでの長崎戦だったことを考えると勝点1は悪くない。
何より、就任2年目の森山佳郎監督の下、選手のハードワーク、サポーターを含めたチームの一体感はJ2では傑出したものがある。夏の移籍では、すでに6月に加入したFW小林心が戦力として働いているが、さらにレンタル移籍で24歳のドリブラー・山内日向汰(←川崎)を獲得した。
その山内は早速、リーグ再開初戦で後半途中出場でピッチに立ち、積極果敢なプレーで見せ場を作った。特に夏場での戦いは後半途中からの交代カードが勝敗を分ける大きなポイントになるだけに、山内には攻撃の切り札として役割が大いに期待される。
4位にいるのが、RB大宮アルディージャ(勝点41:11勝8分け4敗)だ。開幕4連勝スタートの後、5月にも3連勝をマーク。第18節から7戦未勝利(5分け2敗)と苦しい時期を過ごしたが、再開初戦の富山戦で2-0勝利で自動昇格の2位を射程圏内に収めている。
補強では6月に23歳のMF津久井匠海(←水戸)を完全移籍での引き抜きに成功し、レンタルでイヨハ理・ヘンリー(←広島)に加えたことは大きなプラスになっているが、7月に入ってからは17歳のMF神田泰斗とプロ契約を交わしたのみ。