7月16日の中日戦で、阪神の才木浩人(右)は上林誠知に2点適時打を打たれる(日刊スポーツ)
7月16日の中日戦で、阪神の才木浩人(右)は上林誠知に2点適時打を打たれる(日刊スポーツ)

中日がCSに進出すれば13年ぶり

 短期決戦は何が起きるか分からない。中日の球団関係者が期待を込める。

「ウチが最後にCS進出したのは12年。その後はBクラスの低迷期が長く続き、3位に入った20年は新型コロナ感染拡大の影響でCS開催が中止になりました。久々にCSに進出すれば、ファンのボルテージが一気に上がるでしょう」

 13年ぶりのCS進出を果たせば、その勢いで一気に日本シリーズまで駆け上がりたいという熱気を感じる。ただし、パ・リーグ球団のスコアラーはこう指摘する。

「短期決戦は打線の爆発力がないと勝ち上がれません。今年のセ・リーグは2位の巨人以下が借金を背負っていて、どの球団も得点力不足に悩んでいる。阪神は先発、救援陣共に質、量がトップクラスです。何試合も攻略するのは難しい。どの球団がCSファイナルステージに勝ち上がってきても、阪神が高い確率で日本シリーズに進出すると思います」

 阪神は中日との対戦を13試合残している。8月5日からバンテリンドームで行われる3連戦は、熾烈なCS圏争いだけでなく、その後のCSの行方を占う意味でも、重要な戦いになりそうだ。

(ライター・今川秀悟)

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