男性MC芸人との関係性
売れてからも毎年「いとうあさこお誕生日会」と称した単独ライブを開催し、いまだにファミレスで練ったお笑いの新ネタを下ろしているいとう。ゲスト出演した今月11日放送のテレビ東京系「あちこちオードリー」では、「私はもう売れない」と思っていた時期が長くあったことから、「(来るとは)思ってない世界だから、いつもびっくりしてる感じ。ずーっと」と売れている現状にいまだ慣れていないことを明かしていた。
彼女がバラエティー番組で重宝される理由を、前出の新越谷氏は次のように話す。
「トークがおもしろいこと、ある程度ハードなロケもこなしてきた実績があることはもちろんですが、あさこさんの場合、コンビ時代に東京の非吉本系ライブに数多く出演していたので、テレビに出だした瞬間にはもう多くの男性芸人たちと関係性が出来上がっていたことも大きいでしょうね。
バカリズムやバナナマン、有吉弘行、おぎやはぎ、劇団ひとり、アンジャッシュ・渡部建といったMCクラスと20代のころから同じ舞台で切磋琢磨してきた関係ですから、いざ彼らがMCを担当する番組に呼ぼうという時『あさこなら大丈夫』『変なことにはならない』という保険が利いている状態になっていたということです。ブレイク後、早い段階から場数をこなせたことが今の活躍につながっているのは間違いありませんが、彼女にチャンスが数多く回ってきたのにはそうした背景があったと思いますよ」
国民的スターを「国民の妹」とか「国民の母」と称することがあるが、ファンからは、いとうは「国民の近所の人」と呼ばれているという。売れても天狗になるどころか、びっくりし続けているという彼女らしさから視聴者が学ぶことも多そうだ。
(小林保子)
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