首位を追うよりも3位争い
昨年はレギュラーシーズンで3位だったDeNAがCSを勝ち抜き、日本シリーズでもソフトバンクを4勝2敗で撃破して26年ぶりの日本一に輝いた。リーグ優勝を逃しても短期決戦で下克上を目指す戦いが残っているので、3位以上を確保することが重要になる。独走している首位を追うよりも、確実に3位以内に入ることを見据えた戦いが優先されるというのだ。
今年の阪神の戦いぶりを見ると、チーム防御率1.95と驚異的な安定感を誇り、打撃もリーグトップの315得点をマーク。近本光司、中野拓夢がチャンスメークし、森下翔太、佐藤輝明、大山悠輔のクリーンアップが走者を還す得点パターンが形成されている。守備では扇の要となり、打撃でも勝負強さを見せる坂本誠志郎の貢献度も高い。勝負に絶対はないが、今の阪神に大逆転を許すような死角はないように見える。セ・リーグの関心は、早々にCSに移ってしまいそうだ。
(今川秀悟)
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