
新総裁の下で解散・総選挙か
林氏は、岸田政権で外相、官房長官を歴任したが、外相になったときは、衆院選で現職幹事長だった甘利明氏が衆院選の小選挙区で敗れた責任をとって辞任、当時外相だった茂木敏充氏が幹事長に就任したタイミングだった。官房長官に就任したときも、前任の松野博一氏が裏金事件で更迭されたときだった。
「林氏は1月19日生まれで、急遽起用されることを自分で『119、救急車だ』と飲み会で笑いをとることもある。石破首相の急な退任は林氏にとってまさに出番だ」(前出・岸田派の議員)
田村氏は総裁選の後についてこう話す。
「新しい総理になれば、自公プラス野党の連立という道はあります。ただ、衆参ともに少数与党にすり寄ると野党の評価が一気に落ちる状況で、新たな枠組みは難しい。新たな総理のもとで解散・総選挙となるのではないか」
永田町に、今年の夏休みはなさそうだ。
(AERA編集部・今西憲之)
こちらの記事もおすすめ 石破首相のまさかの続投表明に自民党内でやまぬ「高市首相待望論」 国民民主党や参政党との連携はあるか?