写真はイメージ(gettyimages)
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 子どもには海外で教育を受けさせ、国際感覚を養いたい——。リモートワークが可能になったことに伴い、子どもの教育のための親子留学や海外移住を希望する人が増えている。専門家は、移住後の進路設計によって、最適な移住先を選ぶことをすすめている。

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 海外の大学への進学をめざすのか、日本の大学に帰国子女枠で入学をめざすのか、自然豊かな環境で子育てしたいのか、移住後の進路はさまざまだ。

「小中学校まで海外で子育てをしたい人は多いです。しかし、その後どうしたいかで、最適な国や制度は異なります」

 そう語るのは、海外移住コンサルタントの大森健史さんだ。大森さんに「教育移住におすすめの国7選」を聞いた。

アメリカ ニュージーランド カナダ

「子どもの進学や就職まで見据えるなら、アメリカ、ニュージーランド、カナダがおすすめです」

 高校、大学まで移住先の国に滞在した子どもが、移住先の国で交友関係を築き、現地で就職して、そのまま暮らすことは多いという。

「子どもが卒業後に現地で就職したいと言ったとき、親は日本に帰るのか、それとも一緒に住み続けるか。あらかじめ考えておくべきです」

子どもは就労ビザで滞在を続けられるが、その頃には親だけ滞在の権利が切れて、帰国を余儀なくされる可能性もあるのだ。

有名大学が多数あるアメリカでは、80万米ドル(約1億2千万円)以上の投資をすれば、21歳未満の子どもを含む家族全員の永住権を申請できる。

 ニュージーランドも、500万NZドル(約4億4千万円)を3年間投資することで、永住権を申請できる。

カナダは、親子留学ののち、永住権の取得を目指せる。子どもが学生ビザを取り、親が1年更新のビジタービザを取得することで滞在可能だ。もしくは、親が現地の学校に通って学生ビザを取得し、子どもを扶養家族として帯同させるケースもある。

「親が現地の大学に通うと、子どもの学費が無料になるメリットがあります。また、親が卒業後、現地で就労すると、永住権の申請も可能になります」

 生活環境も充実しているという。

「カナダの夏は快適です。西部の冬は雨が多く、東部の冬はマイナス15度程度まで下がる日もありますが、地下街が充実しているので、ショッピングを楽しめます」

写真・図版(2枚目)| 海外大学へ進学か それとも日本の大学の帰国子女枠か… 子どものために海外へ 教育移住におすすめの国7選
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