
出産したら需要がなくなると苦悩
一方、「エンタメOVO」(22年11月22日配信)では、子どもの気持ちをくみ取れず「仕事と僕とどっちが好きなの?」と聞かれてしまったこともあると明かしている。そのときは、「お母さんには、お母さんの夢があるんだよ」と答えたが、本当に育児は難しいと思いながら子どもと向き合っていると話していた。子育てを通してさまざまな感情を経験する中、女優として役柄や表現の幅も広がっていったのかもしれない。
「女優としては、かつての盟友の小池栄子と比べられることがありますよね。近年、小池はNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で演技力が評価され、GP帯のドラマでも主演を務めるなど、引っ張りだこの人気者となりました。佐藤は以前インタビューで、自身の発言が誰かを傷つけるのでは、誰かにたたかれるのではと考えることがあると言い、『自分は長いものに巻かれてうまくいく人間なんです』と告白したこともある。時代に合った、それぞれの価値観や社会に流されながら生きていると話していました。小池のような新しいことに挑戦するという性格ではなかったのかもしれません。しかし、佐藤は過去の栄光を引きずらず、女優として細かい役を真摯にこなしています。そういう点ではもっと評価されていい女優だと思います」(民放ドラマ制作スタッフ)
「マイナビニュース」(6月15日配信)では、出産当時について、自分は独身でグラマラスというイメージがあり、子どもができたら需要がなくなってしまうのではと悩んでいたと回想。そんな中、柄本明の妻の角替和枝さんから「親だからこその視点が加わることによって褒められることもある」と助言され、女優を続けていくことを決心したという。
芸能ジャーナリストの平田昇二氏は佐藤についてこう述べる。
「佐藤さんは170cmを超える長身と抜群のプロポーションを武器にキャンペーンガールやグラビアアイドルとして大活躍しました。その後、俳優業にも進出し04年には庵野秀明監督がメガホンをとった映画『キューティーハニー』で主演を務めて話題になり、07年には主演映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』でヨコハマ映画祭の主演女優賞を獲得しました。一方で文筆家や書評家としても知られており、09年には作家の石田衣良氏や唯川恵氏とコラボレーションした小説も発表しています。デビュー当時はそのスタイルの良さを買われた役が多かった印象ですが、『腑抜けども~』以降は多彩な役を巧みに演じており、演技に対する業界内の評価も高い。子育てが落ち着いてくれば、ますますドラマや映画での起用が増えてくると思います」
長年の演技経験に加え、抜群のスタイルも健在。佐藤が再飛躍する年となるか、今後に注目したい。
(丸山ひろし)
こちらの記事もおすすめ ド派手ギャルから美白系になった「安西ひろこ」 ビキニ姿披露に「まだまだグラビアやれる」の声