街頭でガッツポーズをする山尾志桜里氏(撮影/上田耕司)
街頭でガッツポーズをする山尾志桜里氏(撮影/上田耕司)

山尾氏は「牛田さんを全力で守ってほしい」

 この件に反応したのが、国民民主党から公認を取り消され、無所属で、同じ東京選挙区に立候補している山尾氏だ。山尾氏は8日、Xで「女性候補者への卑劣な脅しは許せない。国民民主は牛田さんを全力で守ってほしい」と投稿。一方、山尾氏自身も殺害予告を受けていることに触れ、「最後は候補者の決断ですし、正解はありません」「私は日程公表を続けます」と宣言した。

 なお牛田氏は11日、YouTubeの生配信で本件について言及。既に警察でも陣営でも警備体制を強化しているとして、13日からは演説日程の事前公表を再開する方針を示した。

 選挙妨害に断固とした対応を取っているのが、比例代表に自民党から立候補している杉田氏だ。杉田氏は9日、Xに【被害届を提出しました】と題する投稿をした。添えられた動画には、杉田氏の街頭演説を聞きに来た中年男性が「叩いてないっす」「俺何もやってねーよ」などと言いながらこぶしを振り上げ、警察官に取り押さえられる様子が映っていた。

 さらに翌10日には、【こちらも被害届を提出しました】と投稿し、ネット掲示板の書き込みのスクリーンショット画像を公開。画像には「杉田水脈は殺せば当選できない」などと書かれており、杉田氏は「警察に相談したところ、脅迫に当たるということで、本日、山口警察署に被害届を提出しました。このような卑劣な脅迫に屈することなく、最後まで戦い続けます!」とコメント。現在も遊説スケジュールを告知しながら、全国津々浦々をめぐっている。

次のページ 警察を頼るのは「問題が大きい」