街頭に立つ参政党のさや氏(撮影/上田耕司)
街頭に立つ参政党のさや氏(撮影/上田耕司)
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 参議院議員選挙(7月20日投開票)の選挙戦で、女性候補者を中心に、車で追尾されたり、殺害予告を受けたりと悪質な攻撃にさらされている。自民党の杉田水脈氏(58)、国民民主党の牛田茉友氏(40)、参政党のさや氏(43)、無所属の山尾志桜里氏(50)などが被害を公表しているが、加害者の狙いは何なのか。候補者は妨害行為にどう立ち向かうべきなのか。

【画像】元首相を名乗る人物から、杉田水脈氏に届いた殺害予告

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 殺害予告を受けたのは、東京選挙区に立候補している参政党のさや氏だ。一部報道によると、6日夕方、さや氏の事務局宛てに「参政党候補者さやを誘拐して包丁で刺し殺す」などと脅迫するメールが届いたという。

 さや氏は8日、この報道記事をXで紹介し、「一番辛いのは演説に来てくれた人と握手しにくくなってしまうこと。スタッフさんの苦労が増えること。悔しい」と心境をつづった。だが翌日からも毎朝遊説スケジュールを公開し、選挙活動を続けている。

 同党代表の神谷宗幣氏も8日、さや氏の殺害予告を報じる記事をXで引用し、「同じ殺害予告メール、私にも何回も来ています。付き纏い、妨害行為、自宅への突撃、盗聴、その他嫌がらせ、いろいろやられています」と被害を明かした。

 7日に選挙対策本部として文書を発表したのは、東京選挙区に出馬の国民民主党・牛田氏の陣営だ。牛田氏は6日の街頭演説後に送迎車に乗っていたところ、長時間にわたり何者かに車で追尾されたという。それ以前も牛田氏が身の危険を感じる事案が相次いでいたことから、演説日程の事前公表を取りやめるとした。

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