
ももクロのリーダー・百田夏菜子さんがホストとなり、月替わりのゲストとトークを繰り広げるAERAの対談連載「この道をゆけば」。今号から新たにお迎えするのは、OKAMOTO'Sのハマ・オカモトさんです。日本を代表するベーシストの一人であるハマさんでさえ、ももクロの楽曲を弾きこなすのは難儀だったそうで──。AERA 2025年7月7日号より。
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百田:よろしくお願いします! 色々お話ししてみたかったので嬉しいです。
ハマ:こちらこそ嬉しいですよ。
百田:ももクロの「GOUNN」というシングル曲でベースを弾いていただいたのが最初の接点でした。2013年リリースなので、12年前ですね。
ハマ:そっか、もうそんなに経つのか~。僕はあの時、レコーディングに参加させてもらっただけだったから、メンバーのみなさんとは直接会ってなくて。その後に番組とかで何度かご一緒する機会はあったけど、百田さんとこうやって面と向かって話すのは初めてかも。
百田:そうですよね。呼び方は「ハマさん」でいいですか?
ハマ:はい、何でもいいですよ。
百田:いつもはどう呼ばれてます? オカさん? モトさん?
ハマ:いや、どっちもない(笑)。普通に上の部分でお願いします。
百田:わかりました(笑)。「GOUNN」で思い出すのは、レコード会社の方が私たちに曲のイメージを説明する時、「ベースをちょっとヤバい人にお願いする」って楽しそうに言っていて、それがハマさんだったんです。
ハマ:ちょっとヤバい人(笑)。
百田:オファーされた時ってどう思いましたか?
ハマ:ももクロの楽曲はいちファンとして聴いてたから、まさか!っていう感じでしたよ。僕がバンド以外の仕事をやり始めたのは11年からなので、まだ実績とか経験値もない中で声をかけてもらえたことが嬉しくて、二つ返事でお受けしました。ただ、たまたま香港で仕事が入っていたり、バタバタしてたタイミングでね。仕事の合間に覚えて、帰国したらすぐにレコーディングすることになったんですけど、送られてきた「GOUNN」のデモ音源を聴いてみたら……もうね、わけわかんないくらいの難易度で(笑)。これ、本当にももクロ?みたいな。