政界を「ガラガラポン」する

――国民も維新もこのところ、政党支持率を落としています。

小沢:それでも、このまま立憲が不信任案も出さないと、国民など他の野党が伸びると思いますよ。ここでミソをつけると、わが党は浮かばれない。みんな身の振り方をどうするか考えなきゃいけなくなる(笑)。野田君もわが党も正念場だ。

――小沢さんは55年の議員生活で、32年前の細川政権、16年前の民主党政権と、2度の政権交代を実現しました。今年は、それからまた16年です。政界に大きな変化は起きますか?

小沢:16年か、ちょうどいいね(笑)。長期政権が腐敗するのがその頃なんです。与党も野党もダメだけど、いま政権が代われば政治の状況が激変する。内閣不信任案の可決がそのきっかけになるんです。選挙があってもなくても、自民党内の右だ、左だ、表だ、裏だとグジャグジャしているのをふるいにかける。野党も似たようなのをすっきりさせる。いわば政界をガラガラポンして、志のあるものが集まって政権をつくればいい。

 とにかく、いまの政権をまず一回倒すことが必要です。だから不信任案を通して、とにかく野党政権をつくる、あるいはそのつくる過程において、新しい日本の政界地図はできる。そのことを国民も期待していると思います。

(聞き手・構成/政治ジャーナリスト・城本勝)

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