当初プランが大幅に狂った中、今後に注目が集まっている。現時点ではメジャー側から「怪我・故障持ちのイチ日本人選手」というレッテルを貼られてもおかしくはないのだが……。
「大谷翔平(ドジャース)ほどではないが評価は低くなく、普通にプレーできれば高額契約も結べる。まずは渡米のタイミングをどこに設定するか。来春2026年にWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)もあるので、村上自身も悩んでいるはず」(MLBアジア地区担当スカウト)
「2億ドル(約287億円)以上、もしくは3億ドル(約431億円)以上の契約になる可能性も」(4月14日/MLB TRADE RUMORS)と米国内報道もあるほどの評価。一刻も早い戦列復帰とアピールしたい気持ちは強いはずだが……。
「今オフ渡米を目指した場合、なるべく早い戦列復帰が必要で、WBCへの参加も見合わせて準備するだろう。渡米を1年遅らせた場合、今季は万全になるまで二軍調整してWBCと来季をアピールの場に考えるのでは」(MLBアジア地区担当スカウト)
「渡米を1年遅らせた場合、今季のチーム状態もあるので早期復帰に向けて焦らないで欲しい」(ヤクルト関係者)という声も聞こえる。
「今季のチーム状態は最悪で浮上のきっかけも見えない。チーム内には怪我・故障者も多く、(村上が)早期復帰してもマークが集中して結果が出ないことも考えられる。まずは来季以降へ向け万全な状態にすること。その上で若手の見本にもなり、有形無形の財産を残す形でメジャー挑戦してもらいたい」(ヤクルト関係者)
「渡米することは球団も認めている。大谷のようにヤクルトに関わった選手が大活躍するのを見たい。今季は焦らずに最高の状態を作り上げ、来季しっかりアピールして2027年から米国で爆発してもらいたい」(ヤクルトOB)
周囲からは、「今季は焦らず調整してもらいたい」という声が聞こえる。しかし、ファンからすると「1日でも早く一軍へ戻ってチームを1つでも多く勝たせて欲しい」との思いも強いだろう。最終的に判断するのは村上自身だが、どのような答えを出すのだろうか。ペナントレースの行方とともに、今季の日本球界で気になる出来事になりそうだ。
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